人体に生まれながら備わっている生理的な生命維持活動のための、全自動(無意識下に制御)の神経組織。
循環、分泌、栄養、など無意識的に身体を統合、調節して、生命維持に関わる交感神経と副交感神経の2系から成る。
自律神経の高位中枢部(最高統合調整担当部位)は、
間脳(視床下部など)・脳幹(中脳・橋・延髄)だけではなく、
大脳皮質の関与拡大も判明してきています。
交感系;
1.第1〜12胸髄、第1、2腰髄
副交感系;
1.頭部
2.仙部(仙髄および第2〜4仙骨神経との関連をもつもの)
どちらに傾いても免疫能の低下となり病気を引き寄せます。両者がシーソーのようにバランスをとりながら働いている。
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働きすぎ、ストレス過剰では、交感神経の過緊張を招きます。
主に昼間などの活動時、緊張・興奮している時に優位になるので、心臓の拍動が高まり、血管が収縮して筋肉が緊張し、心も体も「やるぞ!」という活動的な気分になってきます。
このとき体内では、細菌の侵入に備えて顆粒球が増加します。
強いストレスやがんばりすぎなどでも興奮します。ただし、それが日常的に続くと
顆粒球過多になり、活性酸素が大量に発生して組織破壊による病気を招くことにもなる。
同時に、衝撃や負傷に備えて、血管が収縮して血行障害が起こるので、体温は低下し、さまざまな病気にかかりやすい体質になってしまいます。
低酸素・低体温に適応する解糖系細胞(ガン細胞)の増多を助長します。
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樂のし過ぎ、リラックス過剰でも副交感神経の過緊張となります。
主に夜間など休息時、リラックスをしている時に働く神経。
優位になると、リンパ球が増加して、マクロファージや顆粒球が食べ残した小さな細菌を片付けます。
食物を食べるときにも優位になりますが、これは消化の過程で異物が現れても処理できるようにリンパ球を増やしているのです。
交感神経が働いた後に副交感神経がしっかり作用すれば、心臓の拍動はゆるやかになり、血管が拡張して血流が回復し、筋肉の緊張もほぐれていきます。
低酸素・低体温から離脱して、解糖系細胞(ガン細胞)の消退・壊滅を促進します。
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血液中の成分で、免疫を含む自己防衛システムの中心的存在。健康な状態では、54%〜60%を顆粒球。35%〜41%をリンパ球が占める。その比率は自律神経の働きによって変動する 。
病原微生物などから体を防御する免疫機構の主役といえます。炎症や感染症の際などに増加します。
血液検査などではWBCと表されることが多い
数は、正常血液1マイクロリットルあたり、3500から9500個程度である。
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白血球の内54%〜60%を占める。心身に過度なストレスがかかり、交感神経が有利な状態になると増加する。
強い貧食・殺菌能力をもち、私たちの体に最も多く侵入してくる細菌との戦闘を専門にしていますが、活性酸素を多量に含む爆薬のようなもので、アメーバのように動きまわっては細菌など大き目の異物を腹いっぱいに食べた後自爆し、逆に大量の活性酸素をまき散らたりもします。
体内の活性酸素の70〜80%が顆粒球によって発生するともいわれています。
寿命は1日以内。
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白血球の内、理想的には35%〜41%を占める。心身がリラックスした、副交感神経が優位な状態になると増加する。
あらゆる異物に対して攻撃するが、特にウイルスなどの小さな異物や腫瘍細胞に対しては、中心となって対応する。
腫瘍細胞やウイルス感染細胞の破壊などに携わるのはキラーT細胞やNK細胞である。寿命は数日から数ヶ月、時には年単位である。
寿命は1週間〜年。
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